まよなかブログ

フルタイム共働き子育て世帯の夫のブログ

育児休業備忘録(4ヶ月経過)

前回の記録から間が空いてしまいまして5ヶ月目がもうすぐですが、4ヶ月目に当たる10月中旬から11月中旬の振り返りしていきます。

 

 

病院たくさん行きました

次男が予防接種の副反応で39.2度の熱を出しまして、救急病院診察デビューを飾りました。

いやー長男も予防接種の副反応で発熱していましたし、発熱は付き物なのかな。

 

発熱直後はまずかかりつけ医に診てもらいましたが、

副反応の可能性が高いが尿路感染症も怖いので大学病院に行ってください、

とのことで急遽車で30分ほどの大学病院まで車を飛ばし、救急で診てもらいました。

 

血液の検査をしてもらい、その検査結果をもとに診察を受けるまで3時間くらい。結果として感染症のような数値ではないのでただの副反応でしょう、ということで何事もなく良かったです。診てくれた先生には感謝。

 

ただ、病院を奔走していた私がこの後体調を崩しまして、2週間くらい体がだるい状態で過ごしていました笑

体調崩すと子供の世話って大変ですね!特に2歳児の長男はイヤイヤ期真っ只中でこちらの言うことを全く聞いてくれないので、こちらの体調不良も相まって、しっかりと相手することができなかったなーと思います。

子供の体調をケアすることも大事ですが、一番大事なのは親である自分達の体調をしっかりケアすることだよな、と痛感。

自分達の体調が悪くなると子供の世話もできなくなり、共倒れになっちゃいますね。

仕事が再開したら忙しさにかまけて自分を労わる時間を確保できない、なんてことにならないように気をつけようと思いました。

 

次男と私を紹介しましたが、この時期最も体調を崩していたのは長男。

3日ほど保育園に行ったら鼻水が出るようになり、鼻水で夜寝れなくなり、咳に移行して、保育園休む、ということを繰り返すようになりました。しかも熱性けいれんも発症したり、冷や汗をかくこともしばしば。

 

長男にとって秋は鬼門。去年も秋に喘息を発症し、その1ヶ月くらい後にかなり拗らせて入院、などなかなか辛い時期でした。

今年は9月末くらいまでは調子良くて、保育園入って1年、体力ついてきたんだなー!と感動していましたが、10月入ってからはやっぱり体調を崩すように。

そんなに簡単に体力がつくわけではないですよね。

保育園は楽しそうに通っているけどやっぱり疲れが溜まっているんだなということがよくわかりました。長男も普段頑張って登園してくれていると思うと本当に感謝です。

今年は私が育児休業をとっていたので、余裕を持って対応できていました。これも育児休業のメリットだよなぁとしみじみと実感。去年は本当に辛かった…笑

 

そんな感じで10月中旬から11月中旬にかけては家族4人で家で過ごす時間も多くて、子供とお家で遊んだり面倒を見ていると、あっという間に過ぎ去った感じでした。

 

親が順番に休みをとってみた

どう言う意味かと言うと、片方の親が2人の子供を連れて3日自分の実家に帰省することで、もう片方の親に自由な時間を作ろう、と言う試みを行いました。

次男も一晩中寝れるようになったので、実家に帰って一人で世話することができるだろう、と判断し実行してみました。

たまには親も息抜きしたいよね。

 

親が二人とも育休をとっているからこそ出来ることだなーと思います。

結果的に、私も妻も結構リフレッシュできて良い試みでした。特に、普段はなかなかしずらい、旧友と夜ご飯を食べることができるのは、かなり気晴らしになるなーと改めて感じました。

ただ、実家にも結構気を使うのでこの日数以上は無理かな…笑

 

まとめ

この期間は、次男の生活リズムが整ってきて生活楽になるかなーと思いきや、長男が体調を崩し病院に行くことが多くて、あっという間に過ぎてしまいました。

でも、そんな不慮の事態でも心に余裕を持って対応できたことは育児休業をとって本当によかったな、と思うところです。

もうすぐ育児休業は終わってしまいますが、かなり充実した時間を過ごせています。

復帰に向けて生活リズムを戻していきたいです。

 

次で備忘録は終わりとしたいと思います。育児休業取得の総決算!

 

熱性けいれん発症

先日、長男が熱性けいれんを発症しました。

いやーびっくりした。。

 

白目剥いて手足をバタバタさせる子供を見ると血の気が引きますね。

幸いにも痙攣は20秒ほどでおさまり、少し時間が経った後に意識を取り戻して泣き出したので、そこで安心できました。

 

熱性けいれんは5歳までの子供が急激に熱が上がった場合などに起こる痙攣で、誰にでも起こる可能性があります。

参考までに、痙攣を起こしている子供にどう対応したのか、痙攣を起こした後に何をすべきなのか、行ったことを記録として残しておきたいと思います。

 

時系列

起こった当日の流れを簡単にまとめておきます。

 

1日目

  • 9:00~
    早朝から37.7度ほど熱があったためかかりつけ医を受診。風邪薬を処方してもらい帰宅。

 

  • 10:00~
    帰宅後だるそうにしていたが子供が寝始める。この時点で熱は37.5度前後。

 

  • 11:00~
    寝ていた子供が痙攣し始める。
    痙攣している間は子供を横向きに寝かせていた。妻は冷静に痙攣の様子を動画で撮影。
    痙攣は20秒ほどでおさまる。痙攣後、少し経ってから泣き始める。
    熱を測るとこの時点で39.2度。熱性けいれんを疑う。

 

  • 12:00~
    かかりつけ医に電話で相談。予約制なので急な受診はできず、18時ごろなら大丈夫と言われる。
    ネットで調べると初めての熱性けいれんの場合は1~2時間くらいの間に病院で診てもらいましょう、とあり不安になる。
    救急要否判断のため、救急安心センター事業「#7119」に電話し判断を仰ぐ*1。すぐに病院に行くことを推奨される。もし、病院を探している間に再び痙攣が起きた場合は迷わず救急車を呼ぶよう指示。

 

  • 13:00~
    一番近所の大学病院に相談したところ、小児科で診てくれるとのことだったのですぐに病院に向かう

 

  • 14:00~
    病院着。比較的すぐに診察をしてもらい、単純熱性けいれんと診断が出る。
    処置として、抗痙攣薬を投与される。8時間後に2回目の抗痙攣薬の投与指示。
    2回目の痙攣が起こったらまた来てください、と言われる。

 

  • 17:00~
    もろもろ処置が終わってようやく帰宅。つ、疲れた…
    子供の熱は高いが、痙攣は起きず。高熱と抗痙攣薬の影響で子供は足取りフラフラ。
    親は隙をみて、薬局に抗痙攣薬を受け取りに行く。

 

  • 23:00〜
    2回目の抗痙攣薬を投与。

 

2日目

  • 7:00~
    いつもの時間に子供は起床。親は寝不足気味でお疲れ。
    熱も37度後半に下がってきており、だいぶ回復。

 

結局この日は問題なく過ごし、熱も夜には下がりお風呂入れました。

 

学んだこと

私も妻も、知り合いから熱性けいれんになると焦るよ、と言われておりある程度覚悟していました。妻はなかなか冷静で動画を撮っていたりして、お医者さんに見せることができて便利でした。

事前に熱性けいれんとは何か、を知っていることは非常に大事だと実感。

 

僕も痙攣している子供を見た当初こそかなり焦りましたが、その後は本で読んだ通り、横に寝かせたり、大声で呼びかけないように注意したり、妻に至っては動画の撮影もしたりすることができました。

子供はいろんな病気になるので、一通り子供の病気を調べておく、というのは有効と思います。

 

あと、病気について相談できる先を持っておくことが非常に重要。

できることとしては

  • かかりつけ医を作っておく
  • 救急安心センター事業「#7119」を知っておく。
  • 近所の救急病院の場所を普段から把握しておく

ですね。

 

いざ発病すると、次何すべきなのか、頭が真っ白になって分からなくなるもんです。

電話で相談することで、心を落ち着かせることもできます。誰かと話せて不安な気持ちを和らげることもできます。

ぜひ、相談先は普段から作っておいてください。

 

 

備えあれば憂い無しです。

子供は必ず何かしらの病気に罹ります。普段からの準備が本当に大事だと改めて実感しました。いやーびっくりした…

 

自分達の知識を増やすと同時に相談先も作ることで、急な発病への対応準備を進めておきましょう。

いろんなことが起こって大変ですが、子育てがんばりましょー

 

 

 

 

保育園の申し込みはデジタルにして欲しい

保育園申し込みの季節ですね。

私も申し込み書類を送付しました。

が、郵便局に窓口に並びながら、なんで今どき郵送なの!?と心の中でツッコミ。

絶対、ネットで申し込みの方がいいっす。

理由書くから改善してくださいよ〜

 

 

書類の紛失に怯えなくていい

申し込みは原則郵送を求められるのですが、役所側としては郵送時の書類の紛失による申し込み機会の逸脱について一切の責任を負いません、と言っているんですね。

このような免責事項を付けるのは役所側の立場からすると至極当たり前のことだと理解はするのですが、原則郵送での申し込みとしておきながら、アクシデントが起きた時に対応しないのは結構厳しいよねと思うのです。

 

しかも保育園への入園できるかどうか、が復職できるかどうかに直結するので、その人の人生を左右すると言っても過言ではないレベルの重要イベントです。

 

一応、簡易書留といった(追加費用が発生する)手段で紛失事故が起きる可能性を極力減らすといった対応策は取れます。私も簡易書留にしました。

でも、そもそも申し込みはネット上で出来るようにしてくれれば紛失事故なんて発生しないわけです。

 

情報の打ち直しをしなくていい

役所がどのように集計しているのは具体的には知りませんが、紙で提出しているということは、役所側でパソコンに打ち込んで集計作業していると思うんですね。

しかも打ち込んだ内容にミスがないか、といったダブルチェックまで行われているかもしれません。

膨大な時間が費やされていそう、と想像します。かなーり業務時間使っているのではないでしょうか。

 

我々も紙に住所書くよりはパソコンで打ち込んだ方が早いですし、役所の方も膨大な書類の情報を打ち込む手間が省けて絶対楽だと思います。

 

マイナンバーカードのコピーの送付も必要ない

マイナンバーカードもコピーして送る必要があるのですが、ネット申し込みだったらそんな手間を省けるよな、と思います。しかも、スマホ使えば本人確認も同時にできるし。

デジタルの時代に合わせた設計のはずなので、ぜひ活用していただきたい。

 

余談ですが、マイナンバーを活用できていないなと思うのが住民税の納税証明書の提出を求められるときです。保育園の申し込みの際に、直近の2年間の納税証明が必要ですが、1年前まで別の自治体に住んでいた人だと、前の自治体に納税証明書を発行してもらう必要があって、それを紙として提出しなくてはいけません。これ結構手間です。

こんなの、マイナンバーに紐づけといてよ!と強く思っています。なんのためのマイナンバーなのか。

 

保育園の点数計算も自動で出来る

入れる保育園は世帯ごとの状況に応じて算出された点数を比較して決まります。

この点数計算だって、ネット上で我々がぽちぽちチェックを入れていけば、申し込みと同時に点数が自動計算されます。役所側でやることは、集計が完了した状態で出てきた点数を並べて保育園を割り振るところから業務を進められます。

兄弟がいる園を優先して希望する、など単純に点数だけで全てが決まるわけでないですが、それも条件分岐のプログラムにできそうなので、とりあえず機械的にすべて割り振ることは可能なのでは?

機械的に園の割り振りが完成してから、人間がチェックを開始すれば、かなり効率的になるんじゃないかな、と思います。

 

===

 

上記で挙げた点以外でも、就労証明書をPDFで出す会社も増えてきているので、それをそのまま添付できると言ったメリットもあります。

紙の書類を減らすことはSDGsの観点からも望ましいことでしょう。(流行りに乗っかっていみる)

 

実際の保育園割り当ての業務内容は知らないので、そんな単純な話じゃないんだよ、と言われるかもしれませんが、紙で提出することで本来省略できるはずの無駄な作業が発生しているはずです。

申し込む側の手間も省け、受け取る側の手間も省ける。

必ずお互いwin-winになるはずなので、ぜひ申し込みのデジタル化を推進していただきたいと思います。

 

社内に育児メンターが欲しい

パパになってから気づいたことがあります。

それは、「育児している・しようとしている男性」が「同様の境遇にいる男性」と話せる機会が、意外とない事です。

大学時代の男友達ともこの感覚が一致しまして。やっぱり周りに気軽に話せる人いないよねー、と。

 

気軽に話せる人のイメージって以下のような存在です。

  • 仕事と育児をどうやって両立させたら良いのー!?という悩みを聞いてもらえる存在
  • 具体的な相談するほどのネタはないが、今こんな状況で大変なんですよーと雑談程度に話せる存在

話すことでスッキリする側面もありますし、こういう話を短い時間で軽くできる相手が身近にいると結構精神的に楽になるだろうな、と思います。

 

で私が考えているのが、

この役割を社内に育児メンター(育児について簡単に話せる年の近い社員)という形で作れないだろうか、ということ。

 

なぜ社内なのかというと、

  1. 育児と仕事を両立させるノウハウは同じ社内でこそ上手くいく
  2. 仕事と育児を両立させるためには、育児の話題を職場にもっと持ち込むべき

と思っているからです。

 

 

1. 育児と仕事を両立させるノウハウは同じ社内でこそ上手くいく

特に乳児、幼児くらいの子供を抱えている共働き親たちの悩みって、仕事と子供の世話を両立させるための時間が圧倒的に足りていないことだと思います。

親になりたての場合だと、仕事と育児を両立させるための生活リズムの確立に、まず非常に苦労しているはずです。

こういった苦労は子供を持っている社員はみんな通っている道のはずで、同じ会社内には仕事の状況とか人事制度などを熟知した子育ての先輩社員がいるので、彼らに社内の仕組みをどう活用して乗り切ったか、といった非常に実用的なノウハウを伝授してもらえるはずです。

この、実用的なノウハウというのが非常に大きな価値があるところです。

 

ネットなどで、子育てしながらの共働きはこうしたらいい!みたいな情報ってたくさん溢れていると思うのですが、やはり一般的な情報になっちゃうんですよね。

我々が知って役に立つのって、

  • 人事の◯◯さんに相談すると有益だよ、子供が病気の時は人事制度のコレが使えるよ、といった即行動に移せるレベルの具体的なアドバイス
  • 会社の風土を理解した上での仕事の切り上げ方のアドバイス

くらい具体的なものじゃないですか。

このレベルのアドバイスはどうしたって同じ社内でないと手に入れられない情報だと思うんですよね。

 

社内の育児の先輩たちの経験にはとんでもない価値があります。

子育てを始めたばっかりの社員にとっては喉から手が出るほど欲しい情報です。それを育児メンターという形で後進に伝える仕組みができると、子育てを応援する素晴らしいエコシステムになるんじゃないかな、と思います。

 

2. 仕事と育児を両立させるためには、育児の話題を職場にもっと持ち込むべき

先日のエントリー「子育てするにはコンテンツが溢れすぎている - まよなかブログ」で触れましたが、今は仕事以外の時間で子育てやら家事やら趣味やら勉強やら全てをこなさないといけません。これだと時間が足りなすぎて、育児と仕事の両立が難しく子供を持つことを諦めることにつながるのではないかな、と思っています。

自らの実感としても、仕事と育児の両立はしんどい。自分の時間なんてなくなります。

自分の時間がなくなることを割り切れないと辛いですが、割り切れない人がいてもおかしくないしその人を責められないよな、と感じます。

 

仕事以外の時間で育児のすべてをやりくりしようとするからしんどいだから、仕事の時間に育児に関する悩み事の解決策くらい考えさせてもらったいいんじゃないの?、というのが育児を職場に持ち込むという発想の元です。

 

仕事で困ったことがあれば職場の先輩に相談するように、育児でも困ったことがあれば先輩に相談するが当たり前になるといいのです。

 

職場、がポイントです。

職場でも当たり前のように男性が育児に関する悩みを話せるようになると、男性が育児することは当たり前なんだ!と思える空気を社内に作っていけるんじゃないかなと思っています。

さらにさらに、そうした空気が世の中に浸透すれば、子育ては一人でするものではなく社会が応援してくれるんだ、と人々の意識が変わり少子化対策の一つにもなるのではないか、と勝手に期待しています。

 

プライベートを職場に持ち込むな、という考えもあると思います。

でも個人的に、それはプライベートの厄介ごとをアウトソースできる人の特権、つまり家に専業主婦の妻がいた昭和の社員の特権だと思っています。今の時代、夫婦で協力して育児をし仕事もしているのですから、プライベートにだって主体的に関わらないくてはいけませんよね。

プライベートで悩み事があれば仕事に影響が出ることがあります。人間だもの。

その悩みは本人にとって難しい問題でも、もしかしたらすでに解決策がある悩みかもしれません。それをメンターといった相談相手がいることで教えてあげることができれば、仕事にもいい影響がでます。

 

一億層活躍社会は裏返せば一億総子育て社会でもあります。

プライベートと仕事は分けるもの、ではなく仕事からプライベートに良い影響を与え、そしてプライベートが充実することで仕事にいい影響をもたらすという正のスパイラル、が目指すべき姿ではないでしょうか。

 

導入するための制度案

育児メンターを制度化するために考えないといけないことはなんでしょう?

最低限二つの立場から物を考えないといけなくて、

1. 社員に、育児メンターになりたいと思ってもらうこと、

2. 企業に、育児メンターという肩書きを用意してもいいと思ってもらうこと

ですね。それぞれの対応案としては以下などいいんじゃないでしょうか

 

  1. 育児メンターになる人には、2%くらい給料を増やしてあげるなどやると良いんじゃないかなーと思います。
    ガッツリ業務とすると逆に動きにくいところありますし上司も評価が難しいところあるので、業務にすると難しそう。
    育児メンターの活動内容はガイドラインを準備するなどして、人事あたりが育児メンターのコミュニティ管理をするなど。今、専門的な役職をおいて別の給与体系にしている会社も増えているので、それを参考にできそう。
  2. 企業側にもメリットとして、一定の育児メンターコミュニティが機能している企業の法人税率を軽減するくらいやって良いんじゃないかと思います。
    長期的な視点であれば、少子化が進むことで将来確実に企業の業績にも悪影響を与える(市場の縮小や働き手の不足)ので、取り組む意義はあると言えますが、やはり直接的な金銭的なメリットが欲しい。
    こうすれば企業は育児メンターに追加で出す給料の原資を作ることができます。
    国も子供が増えることで将来の税収が増えるので投資と考えられます。

 

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パパが育児の相談をしたくても、プライベートだけでは似たような境遇の人に相談する機会って結構ないんです。

でも、社内には同じような年代の子どもを一生懸命育てている素晴らしい先輩たちがたくさんいるじゃないですか。彼らの経験は宝の山です。宝の持ち腐れとならないよう、育児の先輩から後輩を支援するエコシステムが職場にできると、嬉しいなと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

育児休業取得までの道のり〜仕事・制度編〜

育児休業を取得しよう、と思ってまずやることは育児休業に関する情報収集かと思いますが、これが結構大変です。

まだまだ、社内といった身の周りで育児休業を取得している男性が少ないので、情報を集めること自体が難しいんですよね。

ただ、ネット上には男性の育児休業取得の体験談情報がかなり蓄積されるようになってきています。

こういった体験談情報の蓄積は、背景や状況が異なるものがあればあるほど価値があるかと思うので、情報蓄積の一助になればと思い、育児休業を取得するまでの準備について、私の経験から重要と感じたポイントを紹介したいと思います。

 

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【仕事編】

前提として、私は東京のオフィス勤務です。

企画系の仕事をしており、ルーティンワークは少なめ、プロジェクトベース寄りの働き方をしています。どちらかというと、自分の裁量で自分の働き方を決めることができる方だと思います。

 

そのように働いている私が育児休業を取得するまでの経験から、円滑に取得するポイントは以下3点だと感じました。

  • とにかく早めに上司に相談する
  • 普段から仕事で評価を得ておく
  • 取り組んでいる業務の内容を整理し引き継ぎやすくしておく
- とにかく早めに上司に相談する

育児休業を長期で取りたいと思っていたので、妻の妊娠が分かってからすぐ、妊娠3ヶ月で上司に相談しました。

本来であれば安定期に入ったくらい、妊娠5ヶ月くらいが目安かと思うのですが、なるべく早く相談して業務の調整に入らせてもらいたい、という思いもあり妊娠3ヶ月目での相談を持ちかけました。

 

上司に早めに相談することは最重要ポイントだったと思います。

やはり、早めの相談の方が、業務の調整も可能とのこと。新規の仕事もセーブしてくれるようになりました。

また、業務調整に必要な必要最低限の人にはこの話は共有するが、それ以外の人には話を出さないという配慮も上司はしてくれました。

 

因果関係は不明ですが、結果的にうちの部署には人が増えて業務も非常にスムーズに引き継ぐことができました。

これは非常にラッキーなケースだったと思いますし、この通りに進むことはほとんどないかもしれませんが、早めの相談をして悪いことは一つもありませんでした。

 

上司との関係性などが原因で相談しにくい方もいるかもしれませんが、遅くなればなるほど言い出しにくくなりますし、言われた方も困ることになります。

言い出すまでのハードルはありますが、その後の数ヶ月をかけて、上司との面談を通じて業務の調整もしやすくなるので、頑張って乗り越えましょう!

 

- 普段から仕事で評価を得ておく

育休の取得は権利なので当然誰もが取得を申し出ることができます。また、会社側もそれを認める必要があります。なので、理論上は普段の仕事の評価は気にしないで良いはずです。

 

が、それでも、人間は感情の生き物なので、普段からしっかり仕事している人の方を応援したくなるものです。マイナスの感情で育児休業に送り出されるより、プラスの感情で送り出されたいですよね。育児休業は復帰する方が大変、とも言いますし復帰後になるべくいい雰囲気で戻ってくるためにも、上司にプラス感情を持ってもらうことは意識した方がいいと思います。

 

仕事で評価されるということは、言い換えると上司から信頼されているということになります。

信頼関係の構築は日々の振る舞いでしか出来ません。

特別なことをする必要はなく、任された仕事はしっかり終わらせる、報・連・相をしっかり行う、といった仕事の基盤と言われることを積み重ねておくことが重要だと思います。

特に、報・連・相ができているということは、上司とのコミュニケーションが確立されていることになるので、最重要ポイントとお伝えした「上司への早めの相談」を実行する上でもプラスに働くと思います。

 

- 取り組んでいる業務の内容を整理し引き継ぎやすくしておく

おそらく、育児休業に入る時は多くの方は仕事を同僚や上司に引き継ぎされるかと思います。

仕事を肩代わりしてもらう分、彼らが仕事しやすいようにできるだけ丁寧な引き継ぎを行いたいものです。

しかし、育児休業に入る直前に慌てて引き継ぎ資料を作っても、バタバタして上手くまとめるのは難しいな、と自分を振り返って思います。普段から業務内容を整理しておく癖をつけておくと、直前に慌てることなく引き継ぎ準備ができるかと思います。(とは言え、やはりなんやかんやバタバタしますが笑)

 

普段から業務内容を整理しておくことは、優れた報・連・相にもつながりますし、上司が業務を把握することで部下が育児休業を取得する不安を軽減させることになり、結果として育児休業の取得のしやすさにつながると思います。

メリットが多いので、ぜひ業務を整理すると言う意識を、普段から仕事に取り入れてみてください。

 

【制度編】

育児休業は基本的に子供が生まれてから1歳になるまでの期間、男性でも女性でも取得できます。男性と女性が同時に取ることも出来ます。また、1歳までの期間であれば分割して最大2回まで取得できます。

 

育児休業制度の内容を教えてくれるサイトはネットで検索すると多く出てきます。*1

また、社内のイントラで人事部などが紹介している企業も多いのではないかと思います。

育児休業取得を考えられている方は、社内の人事部に制度について確認してみましょう。

 

制度の基本的な理解はそれらの情報に任せるとして、私がここは特に理解しておいた方がいいのではないか、と思うポイントを2つ挙げておきます。

- 育児休業給付金は振り込みが遅い

育児休業中は会社から給料は支払われません。無給です。その代わりに雇用保険の加入者は育児休業取得前までもらっていた給料の67%(取得後半年まで。半年以降は50%に減額)を育児休業給付金として受け取ることができます。

ただし、育児休業給付金は社会保険料*2が免除されるので、実際は取得半年後までは給料の8割ほどを受け取ることができます。

育児休業給付金は育児休業取得中のお金の心配を解消してくれる非常に優れた制度なのですが、実際に振り込まれるまで2,3ヶ月のラグがあるという難点があります。

私も7月に育児休業を取得してから、このお金が振り込まれたのは10月でした。

この期間を乗り越えるための貯金が必要となります。各々の家庭で1ヶ月の支出額を把握して、最低限、その金額は貯金しておく必要があることを心に留めておきましょう。休みに入ってから貯金が尽きたとなったら笑えないですからね…

(共働きで女性が産休の場合は、産後8週間分の給料が振り込まれるので、この期間の収入として計算できます)

 

ちなみに育児休業給付金には支給上限額があります。

育児休業給付金の支給上限額:30万1299円(育休開始から6ヶ月まで、支給率が67%の場合)

つまり月給が44万9700円以上もらっていたとしても、30万1299円までしかもらえない点注意しましょう。

 

- (考察)産後パパ育休はシフト制の仕事に効果的か

2022年10月から産後パパ育休(正式名称は出生時育児休業)が始まりました。

産後パパ育休は生後8週間までの間に最大で4週間の休業を取得することができます。この4週間は2回に分割する事ができます。

産後パパ育休は従来の育児休業は別物なので、育児休業も分割で取得すると最大4回に分けて育児休業を取得することができます。*3

 

当初、私はこの制度のメリットをイマイチ理解できていなかったのですが、使用方法を想像してみると小分けに取ることができると言うのがメリットだという結論になりました。

繁忙期、閑散期がある仕事やシフト制でどうしても復帰せざるを得ない、と言う特定の期間だけ復帰すれば再び育休を取れる状況になる人にとっては取得のハードルが下がるので効果がある、と思います。

 

ただ、私のようにある程度自分の裁量で仕事をしている人は、頻繁に復帰すると仕事を引き継ぐ方も大変になるので、分割しないほうがメリット大きいかな、と思います。

 

【推薦図書】

- 男性育休サバイバルブック

育児休業取得の事例は多ければ多いほど参考になると冒頭述べましたが、多数の経験者の話から男性の育児休業取得の実態をまとめてくれている、夢のような書籍があります。 

男性育休サバイバルブックに書いてあることは、多数の実体験が詰まっており、実際に自分の経験と照らし合わせて共感できることが多かったです。自分も準備段階からこの本に出会いたかった。非常に良い本です。

育児休業を取得したいけどどうやって準備したらいいか分からない、という人はまずこの「男性育休サバイバルブック」を読んでみると男性の育児休業取得に向けた準備がイメージできると思います!

 

制度も整備されてきたり、世間に認知されてきたことで、どんどん取得しやすくなっている男性の育児休業

仕事を長期間休むことへの不安はあるかと思いますが、夫婦で力を合わせて赤ちゃんを育てるという、人生で最も重要と言って良いイベントに参加しないという選択肢はありません。

一人でも多くの男性が育児休業を取得して、継続的に育児へ主体的に関わるきっかけとなることを願っています。

 

ではでは。

 

【関連記事】

育児休業取得までの道のり〜動機編〜のブログは以下

育児休業取得までの道のり〜動機編〜 - まよなかブログ

 

*1:最も権威があるのは厚生労働省のホームページでしょうか。官公庁のサイトは辿りにくいのが難点ですが。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html

男性育休に特化したパンフレットはこちらです。https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/09.html

*2:健康保険料、厚生年金など。また、無給なので所得税は0円です。

*3:産後パパ育休の解説は以下のサイトがわかりやすかったです。

https://www.nicebaby.co.jp/blog/childcare-leave