まよなかブログ

フルタイム共働き子育て世帯の夫のブログ

男性育休取得率の低さ問題は在宅勤務で解決?

どーも、まよなかです。

 

前回の記事で小さい赤ちゃんがいる中での在宅勤務について個人的には幸せでした、と書きましたが、在宅勤務って父親の育休取得率の低さ問題解決に役立つのでは、って思ったのでそれについて書きます。

 

2019年度の男性の育休取得率は7.48%ということです(厚生労働省調査より)。

7年連続で取得率は上昇しているらしいですが、少ないですよね。いくら制度を整えたって、人間の意識が変わらないと形骸化してますね。

 

では在宅勤務がこの問題をどうやって解決するのか。実は私はこの育休取得率の数字を改善することが本質だとは思っていないんです。

 

まず初めに考えておきたいのは、育休取得の目的って何?、ということ。

育児に参加することですよね。

 

じゃあずっと仕事を休まないと育児に参加できないのか?

私がここ数ヶ月育児をした感覚としては、在宅勤務をしていれば必ずしも仕事を休む必要はないのではないか、と思います。

育児ってどんなイメージを持っているでしょうか。別に子供の世話をするだけが育児ではないですよ。

前提として私には育休中の妻がいて、二人で子供の面倒を見ています。子供からは目を離せないので、育休中の妻が子供の相手をメインですることになりますが、子供の相手「だけ」をしていればいいのであれば、おそらくそこまで余裕がなくなることってないんじゃないかと思います。もちろん泣き止まなくて泣き声に心をやられることはありますが、その時は子供の相手を妻と変わればいいのです。

育児をさらに過酷にするのは、並行して家事をしなくてはならない、ということだと思うのですよね。家事をしなくては、という考えが心から余裕を奪います。うちの妻もよく「家事をしなくていいならなんとかなる」と言っていました。

家事ですが、これって在宅勤務中の男性にもできると思いませんか?何もがっつりと掃除や料理をする必要はないのです。今日はリビングだけ掃除、とかご飯を外で買ってくるとか、短い時間でできる作業でいいのです。でもこの簡単な作業によって妻が子供の相手だけに集中できるのであれば、非常に価値のある時間の使い方だと思いませんか?そして、立派に育児に参加しているってことになりませんか?

 

子供の相手をしなくて育児しているって言うな、という意見もあるかと思います。でも、これも在宅勤務をすることでいい方向に変わると思うのです。

「百聞は一件に如かず」です。男性の大半は子育てのリアルを見ていないが故に、育児をすることの具体的な内容がわかっていないため、自分が参加しないと育児は無理だ、ということが想像できないんだと思います。

在宅勤務をすることで、子供の相手と家事で消耗していく妻を目の当たりにして、何とも思わない男性はいないと思うのですよね。中にはそれでも全く子育てに関わる気はない、という男性もいるかもしれませんが、そんなのは論外です。人間として問題があると思います。

職場に出勤してだらだら残業して帰宅が遅くなっていた人も、夜ご飯用意しないと、子供をお風呂に入れないと、となったら6時前に仕事を終わらせるために必死に工夫することになると思いますよ。だって、目の前で愛する妻が消耗し子供が泣いているのだから。昨今のテーマである生産性の向上にもつながりますね。

いきなり育児に完璧に参加しようなんて考えなくていいんです。だって、どんなものか分からないでしょう。でも育児の現実を目の前にしたら、どんどん子供の相手もするようになると思うのです。

 

ちなみに2014年のユーキャンのインターネット調査によると、育休取得経験者の83.9%が次の子供でも育休を取得したいと答えたそう。一度育児を体験すると育児に積極的になるってことを示唆していますよね。

 

もちろん、上記が可能なのはテレワークできる職種についている男性に限られます。万人に当てはまるわけではありませんが、育児って一人では絶対できない、育児っ大変、でも楽しいって思う男性を一人でも増やすことが大事だと思います。育児参加男性の母数を増やすことで、世の中って変わっていくと思うから。

 

繰り返しますが、育休を取得することが目的ではなくて、育児に参加することが目的なはずです。そして、育児の参加は決して子供の相手をすることだけでなく、妻が育児に集中できる環境を整えることも含まれます。また、目の前でリアルな育児が繰り広げられていれば、男性も自然と子供の相手をするようになります。だって可愛いから。

 

なので、偉い人たちは運用されない制度の設計に時間を使うよりは、テレワークの推進を支援して、育児のリアルを男性に経験させるように仕向けたらいかがでしょうか?

 

赤ちゃんと在宅勤務

まよなかです。

 

去年の3月末から、コロナの影響で勤め先が出社を禁止し、在宅勤務に切り替えました。私は4月から転勤により東京勤務となりましたが、一度も出社することが叶わないまま、新しい職場での勤務を開始しました。さらに子供が去年の夏に生まれ、バタバタしているうちに東京にきて一年を迎えようとしています。

 

初めての育児、初めての在宅勤務、初めての職場、と初めて尽くしの一年でした。同じ様な環境の人はおそらくたくさんいたと思いますが、やはり人生でもなかなか起こらない特殊な経験だった思うので、感じたことや考えたことを少しずつブログに残しておけたらと思います。

 

今回とりあげるのは「赤ちゃんと在宅勤務」です。

 

赤ちゃんとの生活って経験するまではなかなか想像できませんよね。僕もそうでした。子育てブログを覗いてみたり、SNSで子育てをしている友人の投稿を見て「赤ちゃんってこんな感じなんだ。よく泣くけど、表現手段が泣くことしかないからしょうがないよね。イライラしない様に気をつけないと」くらいの印象でした。でも投稿なんて生活のほんの一部分を切り取ったものでしかなくて、その裏に潜むリアルな生活までを感じ取ることはできていませんでした。在宅勤務と赤ちゃんの組み合わせが自分の生活にどのような影響を与えるのか、全く想像できていなかったのです。このように書くと、ネガティブな印象を与えてしまいますが、実際はこの時期に在宅勤務ができてよかった点もたくさんありました。

試行錯誤した中で感じたポジティブな点、ネガティブな点を振り返ってみたいと思います。

 

  • ポジティブ面
  1. 赤ちゃんの成長を毎日感じられ、喜びを妻と共有できる
  2. 赤ちゃんのお世話の大変さを自分事として捉えられる
  3. 家にいる事で細切れにお世話を行える

1.について

出勤していると日中の赤ちゃんの様子を見ることは絶対にできません。写真や動画は共有してもらうことはできますが、赤ちゃんの温もりに直接触れることによって得られる情報には叶わないでしょう。赤ちゃんは昨日できなかったことが急に出来る様になります。でも、その出来るまでのプロセスは必ず存在しています。そのプロセスを毎日見ることができるのは大変幸せなことです。また、そのプロセスを妻と共に見守ることで、妻と赤ちゃんの成長の喜びを分かち合うことができます。一人ではなく二人で喜べること、一緒に喜ぶ人がいることはとんでもなく幸せです。

 

2.について

最近ではワンオペ育児がいかに大変か情報が発信される様になってきたので、自分は妻に任せきりにしない、育児にしっかりと関わるぞ、と思っている男性はたくさんいるのではないかと思います。私もそう思っていました。でも、育児をはじめてみると、自分が考えていた「育児の関わり」って非常に漠然としていて薄いものだったんだなと痛感しました。

まず、休みがない。これは本当にそうです。こちらがどれだけ疲れていたって他のことをしていたって、赤ちゃんは泣きます。放っておいたら死んでしまうので必ず世話をしなくてはいけません。必ず世話をしなくてはならない、というのは心の中で非常に大きなプレッシャーとなっていて、普通に生活しているつもりでもなかなか心が疲れます。

日中は私は仕事しているので、赤ちゃんの世話はほとんど妻にしてもらっていましたが、その間どれだけの赤ちゃんの世話をしていたか、在宅勤務によって見ることが可能でした。そこで見た赤ちゃんの世話は自分が漠然と考えていた育児よりも遥かに過酷なものであることを知ることができました。これは日中に家にいないと分からないと思います。

結果としてお風呂に入れることや寝かしつけは毎日行うようになりました。もし出勤していたら、今日は疲れているから寝かしつけやお風呂をパスする、と言っていたかもしれません。それくらい現実が分かっていなかったのです。「百聞は一件に如かず」とよく言いますが、自分の目で見ることができて本当に良かったと思います。

 

3.について

上に書いたように育児は本当に大変です。作業を続けて行うことは非常に難しい。おむつを替えたり、あやしたりなど、一つ一つの作業は5分くらいで終わるようなものも、一度他の作業を中断しなくてはいけないので作業効率が格段に下がります。もし私が出勤をしていれば家事育児を妻が一人で行うことになり思った作業が全くできないということになりますが、在宅勤務の私がいることで、「数分で終わるが」「必ず他の作業を止めて対応しなくてはいけない作業」を私が行うことができるようになりました。これは非常に妻にとっても大きかったと思います。また、私も休憩がてら赤ちゃんの世話をすることでいい気分転換になった部分もありました。在宅勤務という特性をうまく活用できた例だと思います。また、日中にお世話をすることで、赤ちゃんが私の顔を憶えてくれたものメリットだと思います。よく、赤ちゃんは顔を見ることのないお父さんの顔を忘れてしまう、お父さんが抱っこすると泣く、といった話を聞きますが、うちではそのようなことは一切ありませんでした。

 

ここまでポジティブな部分を書いてきました。育休中の妻と赤ちゃんがいる時に在宅勤務をするメリットは非常に大きいと思います。

  • ネガティブ面

一方で仕事に支障となる部分もありました。そちらも挙げていきたいと思います。

  1. 泣き声が気になって集中できない
  2. しっかりと気が休まる時がない

1.について

これは想像しやすいと思います。泣き声ってやっぱりうるさいですよね。うちは仕事部屋を一部屋作っていますが、リビングからの泣き声は届きます。すぐに泣き止めばいいですが、理由もなく泣き続ける時も多々あります。

声そのものによって気が散る、ということもありますが、何度も泣いていると妻の心が折れていないかも心配になってきます。うちの場合は午前中に機嫌がよくても、午後に機嫌が悪くなって何度も泣くということがよくありました。あまりに長時間泣いていると、妻が疲れ果てて赤ちゃんの面倒を見る気力がなくなっているのではないか、と心配になってリビングに様子を見に行くということをちょくちょくやっていました。この行為が作業効率を下げていたことも否定できません。

 

2.について

小さい赤ちゃんは泣いているか、寝ているかのどちらかであることが多いです。赤ちゃんが起きている時は基本的に妻が相手をしているので、寝ている時しか妻は自由になれません。そのため、必死に寝かしつけをしていますが背中スイッチと言われるように下ろした瞬間泣いたりと、寝かすために非常に苦労をします。やっと赤ちゃんを寝かしつけたと思ったら、休憩を取ろうと夫がリビングに物音を鳴らしながら入ってきたらどうでしょうか。やっとの思いで寝かせた赤ちゃん起きますよね。妻としては怒りますよね。

私はこれが怖くて、すっきりと休憩をとることができませんでした。物音を立ててはいけないというプレッチャーでむしろ疲れていました。自分が相手をすることができない以上、妻に負担をかけるような行動は慎まなくてはならない、と過剰に自分を苦しめていたように思います。最近は赤ちゃんも大きくなってきて一人遊びができるようになってきたので、起こしてはいけないというプレッシャーも小さくなってきました。

 

ネガティブな面に関しては慣れていないという点も大いに影響していると思います。赤ちゃんの成長、両親の親としての成長とともに解決できる問題です。

 

  • 結論

ポジティブ、ネガティブどちらも書かせていただきましたが、総じて私は赤ちゃんがいる時に在宅勤務ができたことは大変ポジティブなことであったと思っています。コロナによる不都合、失ったものも多いですが、在宅勤務へのシフトは「不幸中の幸い」の一つであると思います。これからも今の気持ちを忘れることなく、生活を続けていきます。

以上、振り返りでした。