まよなかブログ

フルタイム共働き子育て世帯の夫のブログ

赤ちゃんと在宅勤務

まよなかです。

 

去年の3月末から、コロナの影響で勤め先が出社を禁止し、在宅勤務に切り替えました。私は4月から転勤により東京勤務となりましたが、一度も出社することが叶わないまま、新しい職場での勤務を開始しました。さらに子供が去年の夏に生まれ、バタバタしているうちに東京にきて一年を迎えようとしています。

 

初めての育児、初めての在宅勤務、初めての職場、と初めて尽くしの一年でした。同じ様な環境の人はおそらくたくさんいたと思いますが、やはり人生でもなかなか起こらない特殊な経験だった思うので、感じたことや考えたことを少しずつブログに残しておけたらと思います。

 

今回とりあげるのは「赤ちゃんと在宅勤務」です。

 

赤ちゃんとの生活って経験するまではなかなか想像できませんよね。僕もそうでした。子育てブログを覗いてみたり、SNSで子育てをしている友人の投稿を見て「赤ちゃんってこんな感じなんだ。よく泣くけど、表現手段が泣くことしかないからしょうがないよね。イライラしない様に気をつけないと」くらいの印象でした。でも投稿なんて生活のほんの一部分を切り取ったものでしかなくて、その裏に潜むリアルな生活までを感じ取ることはできていませんでした。在宅勤務と赤ちゃんの組み合わせが自分の生活にどのような影響を与えるのか、全く想像できていなかったのです。このように書くと、ネガティブな印象を与えてしまいますが、実際はこの時期に在宅勤務ができてよかった点もたくさんありました。

試行錯誤した中で感じたポジティブな点、ネガティブな点を振り返ってみたいと思います。

 

  • ポジティブ面
  1. 赤ちゃんの成長を毎日感じられ、喜びを妻と共有できる
  2. 赤ちゃんのお世話の大変さを自分事として捉えられる
  3. 家にいる事で細切れにお世話を行える

1.について

出勤していると日中の赤ちゃんの様子を見ることは絶対にできません。写真や動画は共有してもらうことはできますが、赤ちゃんの温もりに直接触れることによって得られる情報には叶わないでしょう。赤ちゃんは昨日できなかったことが急に出来る様になります。でも、その出来るまでのプロセスは必ず存在しています。そのプロセスを毎日見ることができるのは大変幸せなことです。また、そのプロセスを妻と共に見守ることで、妻と赤ちゃんの成長の喜びを分かち合うことができます。一人ではなく二人で喜べること、一緒に喜ぶ人がいることはとんでもなく幸せです。

 

2.について

最近ではワンオペ育児がいかに大変か情報が発信される様になってきたので、自分は妻に任せきりにしない、育児にしっかりと関わるぞ、と思っている男性はたくさんいるのではないかと思います。私もそう思っていました。でも、育児をはじめてみると、自分が考えていた「育児の関わり」って非常に漠然としていて薄いものだったんだなと痛感しました。

まず、休みがない。これは本当にそうです。こちらがどれだけ疲れていたって他のことをしていたって、赤ちゃんは泣きます。放っておいたら死んでしまうので必ず世話をしなくてはいけません。必ず世話をしなくてはならない、というのは心の中で非常に大きなプレッシャーとなっていて、普通に生活しているつもりでもなかなか心が疲れます。

日中は私は仕事しているので、赤ちゃんの世話はほとんど妻にしてもらっていましたが、その間どれだけの赤ちゃんの世話をしていたか、在宅勤務によって見ることが可能でした。そこで見た赤ちゃんの世話は自分が漠然と考えていた育児よりも遥かに過酷なものであることを知ることができました。これは日中に家にいないと分からないと思います。

結果としてお風呂に入れることや寝かしつけは毎日行うようになりました。もし出勤していたら、今日は疲れているから寝かしつけやお風呂をパスする、と言っていたかもしれません。それくらい現実が分かっていなかったのです。「百聞は一件に如かず」とよく言いますが、自分の目で見ることができて本当に良かったと思います。

 

3.について

上に書いたように育児は本当に大変です。作業を続けて行うことは非常に難しい。おむつを替えたり、あやしたりなど、一つ一つの作業は5分くらいで終わるようなものも、一度他の作業を中断しなくてはいけないので作業効率が格段に下がります。もし私が出勤をしていれば家事育児を妻が一人で行うことになり思った作業が全くできないということになりますが、在宅勤務の私がいることで、「数分で終わるが」「必ず他の作業を止めて対応しなくてはいけない作業」を私が行うことができるようになりました。これは非常に妻にとっても大きかったと思います。また、私も休憩がてら赤ちゃんの世話をすることでいい気分転換になった部分もありました。在宅勤務という特性をうまく活用できた例だと思います。また、日中にお世話をすることで、赤ちゃんが私の顔を憶えてくれたものメリットだと思います。よく、赤ちゃんは顔を見ることのないお父さんの顔を忘れてしまう、お父さんが抱っこすると泣く、といった話を聞きますが、うちではそのようなことは一切ありませんでした。

 

ここまでポジティブな部分を書いてきました。育休中の妻と赤ちゃんがいる時に在宅勤務をするメリットは非常に大きいと思います。

  • ネガティブ面

一方で仕事に支障となる部分もありました。そちらも挙げていきたいと思います。

  1. 泣き声が気になって集中できない
  2. しっかりと気が休まる時がない

1.について

これは想像しやすいと思います。泣き声ってやっぱりうるさいですよね。うちは仕事部屋を一部屋作っていますが、リビングからの泣き声は届きます。すぐに泣き止めばいいですが、理由もなく泣き続ける時も多々あります。

声そのものによって気が散る、ということもありますが、何度も泣いていると妻の心が折れていないかも心配になってきます。うちの場合は午前中に機嫌がよくても、午後に機嫌が悪くなって何度も泣くということがよくありました。あまりに長時間泣いていると、妻が疲れ果てて赤ちゃんの面倒を見る気力がなくなっているのではないか、と心配になってリビングに様子を見に行くということをちょくちょくやっていました。この行為が作業効率を下げていたことも否定できません。

 

2.について

小さい赤ちゃんは泣いているか、寝ているかのどちらかであることが多いです。赤ちゃんが起きている時は基本的に妻が相手をしているので、寝ている時しか妻は自由になれません。そのため、必死に寝かしつけをしていますが背中スイッチと言われるように下ろした瞬間泣いたりと、寝かすために非常に苦労をします。やっと赤ちゃんを寝かしつけたと思ったら、休憩を取ろうと夫がリビングに物音を鳴らしながら入ってきたらどうでしょうか。やっとの思いで寝かせた赤ちゃん起きますよね。妻としては怒りますよね。

私はこれが怖くて、すっきりと休憩をとることができませんでした。物音を立ててはいけないというプレッチャーでむしろ疲れていました。自分が相手をすることができない以上、妻に負担をかけるような行動は慎まなくてはならない、と過剰に自分を苦しめていたように思います。最近は赤ちゃんも大きくなってきて一人遊びができるようになってきたので、起こしてはいけないというプレッシャーも小さくなってきました。

 

ネガティブな面に関しては慣れていないという点も大いに影響していると思います。赤ちゃんの成長、両親の親としての成長とともに解決できる問題です。

 

  • 結論

ポジティブ、ネガティブどちらも書かせていただきましたが、総じて私は赤ちゃんがいる時に在宅勤務ができたことは大変ポジティブなことであったと思っています。コロナによる不都合、失ったものも多いですが、在宅勤務へのシフトは「不幸中の幸い」の一つであると思います。これからも今の気持ちを忘れることなく、生活を続けていきます。

以上、振り返りでした。