イヤイヤ期は子供の成長過程だけど親も成長が求められる
みなさま、イヤイヤする子供の相手、頑張っていますか?
いやー大変ですね!
うちの長男はついこの間までは結構控えめな性格で、保育園でも他人優先、遊んでいたおもちゃを他の子が欲しいなーと言って近づいて来たら、譲ってあげたりしちゃうくらいの子でした。
もっと自己主張強くてもいいんだよ、とずっと思っていましたが、ここ3ヶ月くらいでその願いが通じたのか、立派に自己主張をする腕白坊主へと進化を遂げたのでした。
いやーめでたい!
でも、主張強くなり過ぎてしんどい!笑
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現状の長男は、とにかくなんでも自分でやりたがり、できないと癇癪を起こします。
飲み物を欲しがる時も、ペットボトルの蓋を取って液体をコップに入れようとすると、「フタ取りたいの!」と言って泣き叫びます。
とにかく、自分で自分で自分で。
また、こだわりが出るのか、ご飯は急に食べなくなるし、ご飯投げるし、お茶はこぼすしで、大人もイライラしてきて食事の時間は不穏な空気が流れます。笑
服も気に入ったもの以外は着なくなります。とにかくイヤ!を連発。
通称イヤイヤ期と言われる2~3歳の自己主張が強い時期は、第一次反抗期が正式名称のようです。
この時期の子供は自分でやりたいという気持ちと、親に甘えたいという気持ちを行ったり来たりする時期。
自己表現の練習をしているので、子供の気持ちに寄り添い、親がすべてを手助けするのではなくサポートを心がけて見守ることとし、子供が甘えてきたら手を差し伸べる、ことが大事とのこと。とにかく子供のペースを尊重し、できるだけ本人が納得できるまで時間をかけてあげたいですね。*1
第一次反抗期は自我の芽生えであり成長の証のため、喜ばしいことです。
しかし、いくら理想を述べたところで日々子供の相手をしている親にしてみれば、毎日子供の訳のわからない駄々や理不尽な要求に振り回され疲弊してしまいますよね。
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先日、以下のようなツイートをしました。
イヤイヤ期の子供は理性のない人間そのものって感じ。自分の欲望のままにやりたいことをし、食べたいものを食べ、気に入らないと散らかし泣き喚く。
— まよなか (@mayonaka_24h) 2022年9月24日
これも成長の一環と自分に言い聞かせ、ひたすら耐える。これは忍耐力をつける修行。涅槃の境地はすぐそこだ…#イヤイヤ期 #子育て #育児
まさに、イヤイヤ期に突入した息子の相手は修行のよう。
我が家よりも少し大きい子供がいる知人にイヤイヤ期をどうやれば乗り越えられるだろうか、と半分愚痴のように相談すると、「悟りを開くしかないね!」と返信がきました。やはりみんな修行しているんだな、、と妙に納得。
これまで従順だった子供は2歳前後で自己主張を始め、一人の人間として成長を始めます。
親としてもこれまで通りの接し方ではなく、一人の人間として尊重し、全てを手助けするのではなく見守る中心の姿勢にシフトしなくてはいけません。忍耐強く。
イヤイヤ期は子供の成長でもありますが、同時に親も成長しないといけないのですね。
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親は、このような理不尽さと正面から向き合い続けながら、子供の成長を見守らないといけません。
家族の生活がある中、子供のペースを守り、考えを尊重しながら、自分の感情をコントロールし続ける。
なかなかの無理難題に思えます。
親ってどうやって成長したらいいのでしょうか?
個人的には「悟り」は良い点突いていると思っています。
具体的に悟りってなんなのよ、ってことなのですが、知人の話や私の経験的から考えるに、「いい具合に諦めが出来ること」です。*2
そもそも、親である私たちがイライラする原因ってなんなんでしょう。
子供が思い通りに行動してくれなかったり、家事や仕事にタイミングよく取り掛かれなかったり、それによって計画が台無しになってしまったり。そういう、自分が思い描いていた計画を達成できないことに起因することが多いのかな、と思います。
自分の思い通りにいかない、これはどんな人間にとっても大きなストレスです。
まさにイヤイヤ期の子供が、このために癇癪を起こしているのです。
でも、大人は子供のように振る舞うわけにはいきませんよね。私たちは子供に、自分の思い通りにいかなくても感情のままに暴れてはいけないんだよ、ということを背中で見せなくてはいけない立場です。
思い通りにいかなかった時は、思い通りに行くことを諦めて、その現実を受け入れる、という行為が必要になります。
この自分の思い通りに物事を進めることを諦める、ことが出来るようになるのが、親としての成長するのことなんだろうなー、と考えています。
自分達が思い描いている理想は、子供の目線が全く考えられていないものかもしれません。自分の計画に固執するのではなく、子供のイヤイヤは子供からやりたいことの提案だと考えて、自分の理想を諦めてそちらに取り組んでみる、からちょっとずつ始められると良いですね。
子供の振る舞いを理解することが出来ない、で悩むことも多いです。
これも諦めです。子供の行動を理解することなんて初めから出来ないのです。
理解することは諦める、でも子供の振る舞いは受け入れる。肯定してあげる。
こうすることができるようになると、自分の感情もコントロールできるようになって来たのかな、と感じます。
これは親として成長した、と言っていいんじゃないでしょうか。
感情をうまくコントロールできるようになることは子育てに限らず、仕事にも良い影響を与えると思います。
部署間の折衝や上司部下との関係、チームの運営など、自分の思い通りにならないことはたくさんあります。
もっというと人生は自分の思い通りにいかないことの方が多いですよね。でもその度に怒っていても無駄なエネルギーを使うだけです。怒りはほどほどに、うまくいかなかったことは適度に諦めて、新しい道を探す。こういう方が限りある人生を有意義に過ごせるのではないでしょうか。
子供のイヤイヤ期を乗り越えるために培った、いい意味での諦めの力、を活用して人生の様々な困難を乗り越えていけると良いですね。
ではでは。
*1:ここの文章はベネッセ教育情報サイト「第一次反抗期は自我の芽生え!子どもの葛藤を受けとめ甘えさせてあげよう」を参考に作成。https://benesse.jp/kosodate/202009/20200928-1.html
*2:諦める、は実は仏教由来の言葉になります。リンク先参照です。悟りも仏教由来ですし、日常に用語が溶け込んでいますね。https://www.otani.ac.jp/yomu_page/b_yougo/nab3mq0000000qkz.html。