まよなかブログ

フルタイム共働き子育て世帯の夫のブログ

パートナーが自分の言葉をどう受け取るか意識して会話しよう

家庭の健全な運営のためには夫婦間のコミュニケーションがうまく行っていることが欠かせません。

でもコミュニケーションって一口に言っても難しいですよね。言語的なやりとりもあれば、仕草といった非言語でのやり取りもあります。

 

ですがコミュニケーションで最も意識すべき点は、相手がどう受け取るか、です。

言った側がいくら後から、そういうつもりではなかったと伝えても、言われた側にとっては関係ありません。

 

すれ違いを避けるためにも、相手がどのような受け取り方をするのかという癖みたいなものを把握しておくと、円滑にコミュニケーションをしやすくなるんじゃないかな、と思います。

 

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私と妻では言葉の意味の受け取り方がここまで違うのか、と思ったエピソードがあります。

映画「ノッティングヒルの恋人」を一緒に見ていた時のことです。

 

 

突然ですが、ここで読者の皆様にクイズです。

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問題

映画の初めの方で、主人公が書店で万引きしようとしている客を見抜いて思いとどまらせ、その様子をそばで見ていたヒロインが主人公に向かって「万引きしようとしていたけど止めておくわ」という場面があります。

 

さて、この時ヒロインがこのような台詞を放った意図はなんだと思いますか?

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私は、これは主人公を誉めるためにこう言ったのだと思いました。

万引きを見破ってお見事、をオシャレな言い方で伝えるなーと感心してました。

 

 

一方、私の妻はこの台詞を聞いて、

ヒロインは本当に万引きしようと思っていたけど他の客が見破られていたのをみて思いとどまったからそれをそのまま伝えたのだと思った、

と言うのです。

 

 

同じ場面でもこんなに受け取り方が違うのか!!と衝撃を受けたものです。

 

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ここで言いたかったのは、自分ではこうに違いない、と思っていても、他の人が全く異なる受け取り方をしているかもしれない、ということです。

 

ここで、人がどのように言葉の意味を取り得るのか、を考える際の参考になるかなと思うので、ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化について説明したいと思います。

 

コンテクストとは文脈を意味します。

  • ハイコンテクスト文化
    言葉で表現された内容そのものの意味より前後の文脈から本当の意味や意図を察することを求める文化です。いわゆる空気を読む、ことを求められるんですね。
  • ローコンテクスト文化
    言葉で表現された内容が大きな価値を持ちます。言葉で表されたそのままの内容でコミュニケーションします。

 

ハイコンテクスト文化の人はコミュニケーションの責任を受け手に求め、ローコンテクスト文化の人はコミュニケーションの責任を話し手に求める傾向があります。

理解しない奴が悪い、と、理解できないように言う奴が悪い、の違いですね。

 

日本は最もハイコンテクストな文化を持つ国の一つと言われます。

アジアは比較的ハイコンテクスト文化で、欧州は比較的ローコンテクスト文化と言われることが多いです。

 

さて、上記は文化の話ですが、個人間(ここでは夫婦間)のコミュニケーションでも気を付けるべき点として適用できると考えています。

 

私たちは自分が言ったことを、受け手側が自分が意図している通りに受け取っているだろう、と考えがちです。受け手側に責任を転嫁してしまうことがしばしばです。日本人はハイコンテクスト文化なので、無意識にこのような行動をしてしまいます。

でも実際には全く違う受け取り方をしていることの方が多い、と考えた方がいいです。私と妻が映画の一場面ですら解釈が異なった通り。

 

なので伝える側が、どうしたら相手が自分の意図した通りに言葉の意味を受け取ってくれるのか、をもっと工夫しなくてはいけません。

相手が自分のことを分かってくれている、理解してくれている、という気持ちはまず捨てましょう。そして、自分の言いたいことはそう思った背景含めて丁寧に説明することを意識することが必要かと思います。

よく言われることですが、何も知らない子供に説明するにはどうしたらいいか、を考えて言葉を紡ぐといいですね。

また、言葉の受け取り方には個々人ごとに独特の癖があると思います。相手との丁寧なコミュニケーションを通じて、その癖を理解することで、相手が理解しやすい言い方がわかってくるはずです。そうすればコミュニケーションコストも下がり、より円滑なコミュニケーションが可能となるでしょう。

イメージとして夫婦レベルをあげていく感じです。長い時間一緒にいるのですから、一緒にレベルアップして強い夫婦になっていきたいですね。

 

相手が理解してくれるはずという気持ちに甘えるのはやめて、自分の言葉は自分が責任を持って相手に届ける、という意識を持つと、なんで言ったことが伝わってないんだ!という理不尽な怒りを抑えることに繋がり、健全なコミュニケーションひいては家庭運営につながるのではないでしょうか?

 

私も油断すると相手に解釈の負担を与えがちなので、ここに書いた点を意識して、相手がどのように言葉を受け取るのか分析し、自分の言葉が正しく伝えられるように日々鍛錬していきたいと思います。

 

ではでは。